参月の帆

絵を描いたりするオタクな人のブログ。

人の縁と環境

 

つつがなく、ないこともないけれど金曜日。
なんだかんだでいい歳して趣味にかまけていられる環境がありがたい。


私の周りのオタクは基本的に絵を描く人が8割みたいな環境で、絵は上手かろうと下手だろうと、自分のパッションをぶつけて伝える手段であるとずっと思ってたところがある。
この間、ペンタブを譲っていただいたフォロワーさんは、「周りは大半描かない人だったよ(だから私がいろいろ描いて見せてた!)」みたいに聞いて、やっぱりあの環境は運が良かったのかなあ、みたいに思った。


以下思い出話。


未就学児の頃はひとまず置いておいて、
小学校の頃は周りにイラスト描く人漫画描く人、漫画読む人、アニメ見る人、という人が思いの外少なく。児童向け作品が「子供っぽーい」と言われる歳の頃だと尚の事。
そもそも全校人数が100人程度の小学校だったので母数が少なかったのもあるのだけれど。
クラブ活動にイラストクラブなんてものがあったけれど、絵を描くことは恥ずかしいこと、みたいな雰囲気が自分にあったがためについぞ入ることはなく。基本的に手芸クラブみたいなところにおりました。
すでにその頃には好きな漫画作品の小動物系キャラクターをフェルトでマスコット作るなどしていた。ただのオタクじゃないか(当時無自覚)
そんな中で当時は少女漫画畑でお絵描きしたり漫画もどき描いてたり。知られるのは怖いな、みたいな環境。

 

大きく変わったのは中学生の頃。
よくある話でコミュ障で、自分から友人作りに行くこともなく、1年生の終わりになってもクラスの半分は名前知らない、みたいな生活をしていたあの頃。
休み時間にやることないからと伏せって寝てたら毎回ちょっかい掛けてくる子がいて。
物好きだなあ、と思うにも、そういう人はありがたいので構ってもらっていたなどと。

で、その子がオタクで、腐女子で。

その子がいたので週刊少年ジャンプを知ったし、ASUKAを知ったし、コミックゼロサムを知ったし、同人誌を知ったし………………………………世代がこの辺。
陽キャのオタクは眩しいなあ、とは思うけれど。
その子も絵を書くので一緒にお絵描きをして。
陽キャのオタクの周りには陽キャのオタクだけでなく陰キャのオタクも引っ連れて。
あの頃はわかりやすく厨二のオタクをしていたけれど、あの時期がなかったらどうにもならなかったのだろうなあ、と切に思う。
自分から連絡とってないのでここ数年一切の連絡をとってないけどきっと元気だろう。

 

で、高校生。
中学生の頃の友人とは一切合切離れた所に行ったものの、全員知らない人!というおかげであちこち顔突っ込んだり出来たので割と交友関係に困ることもなく。
案の定美術部部員。真面目に活動した記憶がない。油は触ったけど性に合わねぇと言ってアクリルを触り、デッサンもろくにやってないあの頃。
おかげで周囲は基本的に絵描きでー…と思ったのだけど、今でも交友のあるこの頃からの友人達は美術部での知り合いの、他の部活の子。
とか言うのだからみんな基本的に同人女寄りであった。
ああ、漫研にも入ってたなあ、年一で部誌を出すだけの活動。ゆるかった。
この時期の友人達がみんなイラストを描き漫画を描き本を出しサイトを運営し、みたいなタイプだったのがとにかく強かった。何が強いかって、そこから十何年経ってても未だに同人活動してる、半分以上が。強すぎる。
なものだから、オタクであるならやっぱ描いては本出したいよね!みたいな雰囲気で、心地よかった。
そのころ私は、動画を作り動画用イラストを描き合成音声を触り曲を作りMIXをし、畑が違う。

 

大学生となって、やはりここまで来たならと、創作サークルに入るなどをして。
創作サークルと言うとふんわりしてるけれど、二次創作とか創作とか漫画イラスト小説何やってもいいよ。コスプレもしよう。曲作ってもいいしゲーム作ってもいいし、作りたいものは各自個人で作っていこ。何かあったらみんなでやろ。そんで部室で駄弁ろう(ここが本題)みたいなゆるいところで。ハチャメチャに居心地が良かったし、性に合わねぇオタクもいるな、というのを知れたし。
ここはとにかく、いる人はまあ何かしら作ってるんだろ、という前提がよかった。
学祭でイラスト展示してる部屋で、作った曲を流してもいいと言われてやったこともあった。ありがとう寛容。いや、イラストも何枚か描いて出したよ。


ついでにこの一連の中でネットに居座ってた時も、観測範囲の人たちはみんな何かしら作ってて。


そんな中で育ってきたことはすごくありがたい環境だったんだなあ、と思いを馳せながらこの休日の作業タスクを見繕ってるところです。


人の縁に基本的に恵まれてて、作ったものを蔑ろにされた記憶は薄く、他の人も物を作るので高め合いができた。

それはもしかしたらレアな経験だったのでは?とこの歳になって思うのでした。
自分語りおしまい。

お絵描きは楽しい。